過緊張とは?
過剰な緊張(=過緊張)とは、自分では力を抜いているつもりでも、無意識に力み続けてしまっている状態です。 全身の筋肉は本来、そのときどきの状態に応じて、緊張(リキむ)と弛緩(ゆるめる)を絶妙に調整しています。 しかし、様々な要因(生活習慣やストレス)から過緊張状態になると、力んでいる状態が癖になって身についてしまい、結果、ゆるむべきときにゆるむことができなくなってしまいます。 これらは無意識に起こっています。 この状態では自分ではリキんでいない、リラックスできている、休んでいると思っていても、質の良い休息は取ることができていません。 常に首や背中が張っていませんか? ソファーやこたつでゆっくりしているとき、ベッドで寝ている時うまく力が抜けていますか? 無意識に食いしばっていませんか?
MEMO
「過緊張」と同じ意味で、「筋肉の慢性疲労」とか、「硬縮」という表現が使われる場合もあります。ここでは「過緊張」で統一します。
なぜ過緊張が自律神経に影響するのか?
不自然なほど過剰に緊張してしまっている筋肉が、神経や血管、内臓などを圧迫してしまうからです。 イメージとしてはこんな感じです。



過緊張はなぜ起こる?
過緊張を引き起こしているのは、日々の生活習慣です。 普段の姿勢、身体の動かし方、食事や薬など体内に入れるもの、生活リズム、睡眠の習慣、朝晩の習慣、環境、考え方など・・・。 人間の心身にとって不自然な習慣を積み重ねるうちに、知らず知らずに頑張ってしまっているうちに、許容範囲を越え、過緊張が生まれます。 この不自然な習慣を施術でゆるまった体をベースに徐々に取り除いていけば過緊張が起こりにくい体になっていきます。 わかりやすいのが姿勢です。
病院で原因不明な訳
過緊張の状態は画像等で診ることは出来ません。そもそも西洋医学では筋肉の状態を重要視していません。 そのため、項目にはないので検査をしても「異常無し」や「原因不明」で終わることが多いです。 その結果、対処療法的な薬をいくつも処方され、苦しまれている方も多くいらっしゃいます。 しかし「異常無し」「原因不明」というのは「現在の西洋医学では異常がわからない」ということであります。 本当に苦しんでおられる方、悩んでおられる方に実際に異常がないわけがありません。 どうか諦めずに、筋肉の状態、身体の動きに目を向けてみてください。 同じような原因不明の自律神経の不調を無事に解決された方は、たくさんいらっしゃいます。